「戦後思想の巨人」、吉本隆明さん死去に寄せて
作家・よしもとばななさんの父で
戦後日本の思想に多大なる影響を与えてきた
詩人・思想家の吉本隆明さんが
亡くなりました。
最近では、ほぼ日新聞での登場が
多かった吉本さん。
著書は難解すぎてとっつきにくい…
という人(私も含め)には
吉本さんの対談は入りやすくておすすめです。
とにかく、吉本さんの考えは常に地に足がついていて
それでいてちゃんと歩いていて
ごはんを食べて、夜には眠るという
人間的で有機的な
ことばにあふれていて
とても気持ちがあたたかくなります。
ほぼ日で連載されていた
「日本の子ども」という対談の中で
どんな職業にあっても
大切なことは
「自分と、
自分が理想と考えてる自分との、
その間の問答です。」
「問答の道の行き帰りの
回数が多くなればなるほど、
そこが豊かになります。
それは、最も価値あることです。」
と答えていらっしゃいました。
一生懸命仕事に向き合っている人にとっては
とても身にしみるというか
悩んでいても大丈夫だと思わせてくれる言葉ですね。
著者が亡くなったことをきっかけに
「ちょっと読んでみようかな」と
本屋さんで著書を手に取る人は多いと思います。
吉本さんの著書は相当多くてかなり迷ってしまいます。
こんなサイトを見つけたので参考にできるかもしれません。
改訂版がありました
共同幻想論 (角川文庫ソフィア) | |
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