雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ
今、金沢21世紀美術館では
「雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ」
という展覧会が開催中です。
ある雑誌に焦点を当てた展覧会というのは
とても珍しい企画だと思います。
「オリーブ」と言えば、
2003年に惜しまれながら廃刊となった
10代~20代の女性向けの雑誌ですが
「オリーブを読む男子」というのも
確実にいました
たぶん、オリーブを読んでいた
女子・男子は年齢を重ねて、
「ku:nel」や「暮らしの手帖」などを
購読しているのではないかと推測されます。
未だに、「ku:nel」の創刊準備号は
高値がついていますし、
おそらく、「オリーブ」の創刊号なんかは
さらに高値で取引できるんではないかと
思われます
なぜ、女性にも男性にも関係なく魅力的で
廃刊になった今も、伝説のような雑誌として
取り上げられるのか。
その一つには、単なるファッション雑誌に
とどまらなかった内容とアートワークによるもの
にあるのではないでしょうか。
一時「オリーブ」で連載していた
佐藤雅彦さんの「プチ哲学」は
書籍となっても大変話題となりましたが
「読み物」も充実した雑誌だったんですね。
プチ哲学 |
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また、2009年にはエスクァイアも休刊になりましたが
あれもとてもかっこいい雑誌でした。
今、「エスクァイア日本版を復刊させよう!」
というサイトが立ちあげられましたが
復刊にはいたらなかったようで…
美術館で見る雑誌とはどんなものなのか。
改めて、別の角度から読んでみる良い機会かも
しれませんね。
ちょこっと調べてみたら、
売値が1冊5000円ぐらいでした。
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