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なくならない大事故―ドライバーの苦難

2012年05月01日 category : エコブックス店長日記 タグ: ,

昨日は、朝からかなり衝撃的なニュースで
始まりました。

ディズニーランドへの
激安バスツアーが事故。

死者・重軽症者が40人以上も出ました。


運転手の居眠りが招いた大事故。
京都の暴走車による事故も含め、
GWに限らず、運転手が原因となって引き起こされる
大きな事故が後を絶ちません


運転をしてみると分かることですが
そのときの体調や精神状態によって
運転の調子がかなり変わります。


本人も自覚していないことがありますが、
疲労や考え事、眠気等々が
運転への集中力を
すっかりつぶしてしまいます。


自分は事故しないから…
という自意識過剰な運転が怖いのは
本当の事故を起こした時に分かったのでは遅いことです。


「いつか起こすと思っていた」
という他バス会社のドライバーの意見が
リアルに同業者の苦難を物語っているように思います


バスやタクシーのドライバーが苦難を
強いられながらお客を乗せていることは
この本で知ることができます。

 

 

タクシードライバー日誌 (ちくま文庫)


梁 石日
タクシー業務ほど苛酷な仕事も少ないだろう。長時間労働、精神的疲労、事故、そして低賃金。この世界を、客の生態、仲間の暮しぶりを通して描く出色のドキュメント―。座席で痴態をくりひろげる客、傲慢な男、突然おそう大事故。この世の縮図を乗せて走った東京50万キロ。

筑摩書房  1986-10
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これは、後に「血と骨」を産んだ作家の
全職の記録ですが、一つの映画を観ているような
ハードボイルドな世界があり
ひどく疲れたドライバー生活の実態を
伺うことができます。


もちろん、ひと世代前の話なので
今ではかなり改善されているでしょうが
それでも、実際の安全が十分に確保されているかというと
怪しい気がします。


本人の自覚だけでは、どうしようもならない
危険な綱渡りのような世界もあるのでしょう。
でも、その代償ははかりしれません。


いろんな職業を体験することは難しいですが
本や映画を通じて知ることはできるので、
「知る」だけでも自分たちはしておきたいですね。

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