晩年様式集 イン・レイト・スタイル/大江健三郎
2013年11月30日 category : 本・書籍<高価買取情報>
晩年様式集 イン・レイト・スタイル
大江健三郎
買取価格 510円
2011年3月11日後の緊迫した状況を背景に2年近くにわたって「群像」に連載。タイトルは、老境を迎えても円熟を拒否し、前途に予想されるカタストロフを回避しないという芸術家の表現スタイルの態度についての、エドワード・サイード(大江さんの親友)の言葉「イン・レイト・スタイル」から採られる。「話者≒著者」の、表現者としての全人生を批評的に捉え直すような内容と構造になっている。
著者の作品を既読の方であればご存じの、著者の長男をめぐる家族間の対立問題…
大江作品未読でしたら、年齢にかかわらずおススメの作品は「二百年の子供」 (中公文庫)です。
…まわりに訊いてみたところ、読まず嫌いの人が結構いました。けっして、とっつきにくい本ではないですよ。
著者について
大江 健三郎 大学在学中の1958年、「飼育」により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞。1994年ノーベル文学賞受賞。近著に『水死』(2009年)
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