「特価本」「バーゲンブック」の流通
ぴとみんです。
みなさん、特価本って知ってますか?
バーゲンブックと言った方がなじみがあるでしょう。
よく、本屋さんの入り口や催事で、安く売られている本です。
何十年も前は、かつては「特価本」の別名で、
「赤本」「ゾッキ本」と呼ばれたそうです。
昭和11年(1936年)当時、特価本を扱う業者=
数物(数物)問屋の軒数は、当時の古本年鑑に
よると東京52件、大阪12件、京都3件、名古屋4件、
横浜1件の合計72件あったそうです。
また、扱い商品別軒数比は書籍専門70%、
雑誌専門8%、両方22%の割合だったそうです。
特価本などが記載の月報は、一番古いものは
大正2年(1913年)、博文館系の「大正堂」のもので、
掲載された書目約350点には定価と割引価格が
表示されていて、他に目録以外の書籍も一般書は
1割引き、法律書は5歩引き、中等教科書と医学書
は正価通りで取り扱うとあります。
法律書や教科書、医学書は、中古市場でも値崩れ
しにくいから、特価本でも安くはならないみたいですね。
当時の有力業者は、販売条件として
(1)前金制
(2)荷造り・送料経費は注文者負担
(3)買い切り
であることが明示してるそうです。
まぁ、(1)番は、なくもないし、(2)(3)は当然ですよね。
そもそも、バーゲンブック=あまり売れ
なかった本だから、高く売れる本(お宝本)は、
基本的にほとんどないですね。
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