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倒産の理由は、誠実か、不誠実かだと思う

2012年05月06日 category : 店長おすすめ本・書籍ネタ タグ: ,

立て続けに2冊の経営者の本を読みました。

1冊目は、誠実であるがゆえに、
倒産の危機を乗り越え、再生した企業

2冊目は、不誠実であるがゆえに、
倒産の危機を乗り越えられず、倒産した企業

いずれも新刊本で、書店で平積みしていました。
面白そうだったので、勉強のためにも購入しました。

1冊目は、

 

ウィルゲート 逆境から生まれたチーム
小島 梨揮

ダイヤモンド社  2012-04-06
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こちらの本は、慶応義塾高校在学中にネットショップを立ち上げた
高校生が、そのままエスカレーター式に大学へとすすみ、在学中は、
仕事のことした考えず、会社を設立し、急成長するまでに至った物語。

帯には、22歳、借金1億円、倒産寸前

とあるように、企業する人間にとって、未熟さから倒産の危機を迎えて
しまう。そこには、買収失敗や社員の裏切りによって、組織がどんどん
崩壊していくなかで、再びチームに結束をもたらし、優良企業に

なっていく過程は、「誠実さ」があったからだと思う。

創業メンバーに、幼なじみで親友だった、吉岡という人を招き入れた。
しかし、彼は、企業をしたかったわけではなく、書籍の中では、将来、
弁護士になりたいと東大を目指していたエリート高校生だった。
(その後、受験には失敗し、同じ慶応に入学)

そんな2人で、二人三脚で順調に売り上げを伸ばすも、危機に。
会社の倒産の危機に陥った2008年、借金を返すのも絶望的だった。
親友だった吉岡に、3年半前に勧誘しなければ、もっと輝かしい人生を
送れていたはずだと感じ、彼に、「責任は1人で取るから」と告げたが、
「最後まで一緒にやっていく」という返事。

その危機で、11名が会社を辞め、22名が会社に残り、吉岡との
友情や、会社のビジョンや価値観を全社員と真剣に向き合ったこと、
事業をSEO事業ひとつに絞り、顧客第一に考えて行動したことで、
再生への道へ進むことができた。

その後、事業拡大を続け、2012年現在、社員90名
まで拡大しているそうだ。わずか創業6年である。

2冊目は、

私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日安田 佳生(やすだ よしお)

プレジデント社  2012-02-28
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この会社は、新卒採用や、人材コンサルティングをやっている会社。
実は、わたしが大学生だった時から、名前だけは聞いて
いて、なにやらすごい会社らしいとだけはうわさで知っていた。

ただ、著書で、この元社長が言われているように、就活のバイブルは、
リクナビか毎ナビだなとは思っていたし、そのライバルではなく、何か
別の人材採用の事業をしているのではとは思っていた。

その後、数年前に、テレビなどで、会社内に、バーやカフェ
ワインセラーまである会社として取り上げられていて、やっぱりすごい
会社なのかと思っていた。

しかし、この本を読んで最初に感じたことは、イメージと全くことなり、
すごくがっかりした。

前書きで著者は、「ワイキューブは私たちが子どものように夢を見て
つくった会社である。
私たちは本当に子どもだった。
そして私利私欲の塊だった。なぜ私たちが会社をつくったのか。」
とある。

元リクルートにいたそうだが、彼が本の中で暴露しているように、
リクルートの文化にはなじめず、いかに、やりたくない仕事を
避けてラクに生きるかを考えてたそうだ。

25歳で創業し、とにかくリクルートに対抗心を燃やし、当初は、
事業内容もただ、リクルートなどをまねたものだった。

会社を設立して4、5年あたり(社員15名)から、一般会社からすると
違和感がある。「社員のモチベーションを高めるために、当時の営業
利益のすべてを社員旅行につぎこんだのだ」と。

ラスベガスに行っては、当時、一番高級なホテルに宿泊し、社員
一人に10万ずつの小遣いをわたし、豪遊したと。
なぜそれが、社員のモチベーションが上がるのかわからない。

また、経営状況を知らない社員であれば、儲かっているなら喜んで、
参加はするだろうが、財務内容を知っている立場で、営業利益を使い
果たすまでなら、わたしだったら、社長を怒鳴り、説教していたかも
しれない。

この社長は、投資と浪費を取り違えている。

その後も、虚栄心を満たすためなのか、自己顕示欲からか、オフィスを
一流のオフィスにしたいという欲求に駆られるようになる。

家賃50万の事務所から、その後、新宿アイランドタワーへの引っ越しを
役員の反対を押し切り、独断で決めてしまう。

その家賃なんと

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