せどりキュレーションすること
キュレーション
という言葉をご存じですか?
ここ数年、美術館や博物館ではたらく
キュレーター(学芸員)という職業から
よく知られるようになりました
キュレーションとは、ざっくりいうと
「あらゆる情報を収集し、分類・
整理し、人々と共有すること」です。
さらに、キュレーターは、収集した情報に
付加価値を加え、共有を求めている人々
とつながりの場を与えるという役目もになっています。
古本屋の仕入れ方法のひとつ「せどり」。
これはあらゆる情報…
例えば、作家・作品だけではなく、それに付随する出版年、
出版元、刷数、もちろん中身のおもしろさ etc…
そういった総合的な情報を頭の中で
集約した上でその1冊を手に入れます
その価値ある本をお客様に読んでもらいたいから
何とか手にとってもらおうとがんばります
店買い(お客さんから直接仕入れること)
市場買い(組合の古本市場で仕入れること)
ではできない仕入れ方法ですね。
それってまさに
キュレーションしてはいませんかっ!?
単に、「売れるから」「儲かるから」とか
「amazonで上位だからおもしろい」とか
簡単な計算式では出てこない情報
だからこそ受け取る側と共有できた時に、
新たな喜びが生まれるんですよね
* * *
昨年のちょうど今頃発行された
佐々木俊尚さんの
『キュレーションの時代―「つながり」の情報革命が始まる』
(ちくま新書)
とにかく、具体的な事例が簡潔でわかりやすく、
佐々木さんのほんの少し熱を帯びた文章が
ぐいぐい読ませます。
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書) | |
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