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書店流通業の利益分析

2009年02月20日 category : 古本屋関連ネタ・ニュース タグ: , ,

ぴとみんです。
今日は、書店流通業の利益分析を見てみましょう。

ここ数年、中小書店の倒産、廃業が目立ちますが、実は、

アメリカの場合、新刊書の粗利率は、40~50%あるのに、

日本では、わずか20~22%程度しかないのが原因のひとつです。

中小書店など、どこの書店も働きづめなのに、書店の

利益率は低く、経営は楽ではありません。日本で本を

売る商売は儲からない仕組みになっています。なぜでしょうか?

中小の書店の集まりである日本書店商業組合は、

1986年に12,953店舗も組合会員がいたのに、

現在は、6,238店舗と約半分にも減り、倒産、廃業に

追い込まれております。書店業は非常に厳しい状況です。

でも、お客さんは、新刊書に1冊、1,000円以上ものお金を

支払って購入しています。書店が頑張って、お客さんに

販売しても、利益は2割程度のしかなく、流通業界では

あるまじき利益率ですね。書店員の給料も安いわけです。

儲かっているのは、出版社です。とりわけ、69~73%が、

出版社の卸値で、問屋である取次が、8%前後と言われて

いるので、原価、著作権料を引いても、出版社の利益は、

すごいです。出版社は、新卒人気企業のに常に上位です。

実は、岩波書店も、三省堂ももともと、古本屋さんでしたが、

出版業に転身していることや、紀伊国屋書店も、出版を

やっていることからもわかるように、出版業は本来儲かるのです。

一般的な流通業で言えば、アメリカのように、新刊書の粗利率が、

40~50%あるといっても、驚きではありません。むしろ当たり前

です。しかも、ドラッグストア業界など、返品ありで40%くらいの

利益を確保します。マツキヨなど、小売店が、メーカー、問屋より

イニシアティブを握っています。なぜ、書店小売は弱い立場なの?

書店小売業はなぜ、出版社や取次よりも弱い立場なのでしょうか?

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