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オンライン書店について(1)


ぴとみんです。 今日は、オンライン書店について

少し考えてみましょう。



オンライン書店は、リアル書店と異なり、売り場面積に

左右されることはありません。ウェブ上で、何百万冊と

いう膨大な品揃えが可能です。

しかも、検索機能によって、すぐに目的の商品も発見

できるでしょう。非常に便利な機能といえます。



つまり、世間の中小書店は、倒産や廃業が相次いで

いると前回、述べましたが、やはり、取次から次々と

送られてくる本を単に並べるだけでは、潰れていくのは

目に見えています。利益も少ないのですから。



しかしながら中小書店もオンライン書店であれば、

100万冊を扱う大型書店と同じように、10坪の零細

書店でも、100万冊を扱う書店になれるのです。

なぜ、そういった書店が出てこないのでしょうか。



2000年当時、4大オンライン書店といえば、BK1、

紀伊国屋ブックウェブ、BOL、アマゾンの4社でした。



日本で、最初のオンライン書店は、1995年に立ち上げた

丸善と言われておりますが、現在は跡形もありません。



現在は、丸善とアマゾンの共同のブランドストアとして、

アマゾンのサイト内に立ち上げておりますが、どう見ても

アマゾンのサイトにしか見えません。業界No1だった、

丸善が、アマゾンという黒船に飲み込まれてしまった

のでしょうか。(その丸善のサイトから、検索すれば、

うちの渋谷書店の本が購入できるから不思議です。)


なるほど、わたしが個人的に思うのは、丸善は、

もう少し若返りが必要なのかもしれません。

ネットに詳しい若い人材はいないのでしょうか。

調べると、丸善の従業員856人の平均年齢41.3才、

平均勤続年数17.4年とありますから、かなり高齢な

会社ですね。


 

それと、先に述べましたBOLもすでに撤退しました。

BOLは、ベルテルスマンといって、外資系の大手企業

ですが、日本の歪んだ書籍流通業界では、撤退せざ

るをえませんでした。外資は儲からなければ即撤退です。

追記:2007年6月27日/日経産業新聞の記事には

「丸善、アマゾンジャパンと共同でネット書店」

とありましたが、どう考えても丸善にメリットは、ほとんど

なく、アマゾンのメリットの方がかなり大きいですね。


大筋は

丸善の現在の通販サイトは閉鎖し、

ネット通販を事実上、アマゾンに委託する。

②書店員による書評や季節ごとの特集といった

マーケティング分野を丸善が受け持つ。

③注文商品はアマゾンの配送センターから発送する。

 

ということなので、うちの渋谷書店と同じように、 

アマゾンにパラサイトしている感じですね。


わたしみたいなところは、資本がないから、どうしようも

ないですが、丸善さんはもう少し頑張ってほしいですね。

次回は、現在のオンライン書店を見てみましょう。 



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