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本屋(書店)の利益、人件費、利益率などについて

2011年05月01日 category : 古本屋関連ネタ・ニュース タグ: ,

ぴとみんです。


そういえば、中小企業庁が調べた、小売業の

経営指標の平均データ見て、ふと思いました。


その中に、書籍・雑誌小売業のデータがあります。

古本屋は当てはまらないかとは思いますが・・・・。



中小企業の経営指標(中小企業経営調査)

平成15年度版

書籍・雑誌
小売業
























































5.0% 2.1 2.4% 140.0% 6.2 22.4% 20.0% 10.3%

小売業で最低かと思うくらい

儲からない商売は、本屋です。


売上高対総利益率が、なんと22.4%

零細企業レベルでいうと、月300万

売り上げても、粗利が672,000円。


人件費が、売上の10.3%だから、309,000円。

販売管理費率が、20.0%なので、600,000円。


えっ!ってなりますよね。待ってよって!


粗利が67.2万なのに、販管費が60万!?


自由を求め脱サラだとかいって、夢だった本屋さん

開業するべく、国民金融公庫で退職金を資本に、

1000万円ほど融資を受けて、本屋を開業しました。


オープンして、数ヶ月。ほとんど売上もなく、

資本金も経費でほとんど底をつきかけたところ、

幸運にも、ようやくお客さんが増え、なんとか
月300万円
売り上げるようになりました。


300万というと、1日売上10万なので、そこそこの

お客さんが必要です。平均単価1500円としても、

毎日約70件の売上が必要です。

必死に頑張ったんです。自由を求めて。

それがですよ、


粗利が67.2万なのに、販管費が60万円。

つまり、売上300万でも、たった、7.2万円

しか儲かりません・・。・°・(ノД`)・°・

その7.2万円もですよ、国民生活金融公庫

(現在の日本政策金融公庫)の融資1000万円の

返済と利息で、消えてなくなります・・・。(/TДT)/

じゃあ、販管費が60万円って多い!?のかというと

そうでもありません。内人件費が、309,000円というと

わずか1人の人件費、つまりこれは自分で労働する

しかなく、レジから品出し、入庫作業から返品まで

重労働をこなします。(自由はいったいどこ??)



そして、結婚していれば、経費削減のため妻が

タダ働きします。残り半分の30万円も家賃・光熱費、

消耗品などで、消 え て い き ま す ・・・。



結局、資本力のない本屋は廃業に追い込まれ、

かろうじで、続けている本屋も、町の小さな

本屋を見れば、だいたい経営状態がわかると

いうものです。


(現実問題として、過去10年あまりで、全国

3万件あった本屋が、現在は、1.5万件で、

ほぼ半減しています。)


それでも、本屋さんを

 

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