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Amazonは、中古本販売の方が儲かる!

2010年12月05日 category : 古本屋関連ネタ・ニュース タグ: , ,

ぴとみんです。


最近、Amazonから、FBAの誘いを受けたり、

盛んにFBAサービスを利用してもらおうと

がんばってます。(* ̄Oノ ̄*)


さて、それはなぜなのでしょうか?


普通なら、Amazonも、もっと、もっと、もっと、

ロングテールを推し進め新刊本の幅を広げたり、

ジャンルを増やしていけば良いんですけど、

どうして、われわれの取り扱う古本の

在庫保管、発送代行を行のでしょうか?


それは、Amazonの新刊本を売るより、

中古本の発送代行をする方が
儲かると
気づいたからです!



というのも、Amazonが新刊本を販売して

得られる利益は20%です。

(もちろん、買い切り品など例外もありますが、

新刊本を売っても大抵その程度です。)

 

そして、取次ぎから仕入れた本は、売れなければ、

返品はきくものの、売れない本を保管し続けると、
棚効率も悪い。すると、その売れない期間、在庫の
本に対して、取次ぎが、保管料を支払ってくれるわけ

ありません。(回転させないと利益はでませんよね)

一方、中古本の発送代行FBAでは、1冊あたり

販売手数料は15%+60円

が入ってきます。(ちょっと取りすぎですよね汗

さらに、通常の単行本が売れた場合、20%近い

利益が確保できる上、さらに在庫保管料として

1冊あたり(5~15円程度 *重量で変わる)を

出店者から徴収するので、売れなくても
保管料収入が
入ってくるのです。叫び

(毎月ですよビックリマーク)


そして、さらに、さらに、出荷作業手数料として、

1冊あたり60円を徴収しております。叫び叫び

(きっちり、パート、バイトの経費も別枠で確保)


総合すると、中古本を販売する

方が、粗利益が20%強あり、

新刊本を売るより儲かるのです。


このことは、業界関係者にとっては、

驚きだと思います。新刊本を売るより

中古本を売るほうが儲かるなんて、

通常ありえないですから・・・・。



実は「新刊本を売るより中古本を売るほうが
儲かる」というのは「新刊本は返品がきくから、
利益が低い、中古本は返品不可だから利益が
大きい。」
という意味でした。少し昔は、新刊より、

中古本の方が儲かっている会社は皆無でした。爆弾



しかし、時代は変わっています。

中古本No1のブックオフの財務諸表を見ると、

売上高710億円(経常利益31億円)あります。

(22年3月期)


上場企業の新刊書店の三洋堂書店を見ると、

売上高247億円(経常利益5億円)でした。

(22年3月期)

単純比較は難しいですが、それでも

中古本書店と、新刊本書店

の利益の差は、2倍あります。

 


さらに、上記には見るように、Amazonは、

中古本を発送代行するだけですから、

リスクなしに、新刊本を売るより
中古本を売るほうが儲かる」というわけ。

(ブックオフの一歩先を行くわけです。)



しかも、Amazonが、FBAに力をいれるのは、

こういった利益が大きいからだけではありません。



お客様にとっては、安くて買いやすい中古本や

新刊本などで流通していない絶版本など、

そういったものをAmazonが、発送代行で、

関わることで、商品を確保、拡充していき、

中古本市場の独占を狙っている

のだと思います。




出店者にとっても便利なFBAが増えれば、

在庫はAmazonの倉庫にある以上、

出店者は、今後、同業他社への併売は
できなくなります。また、そういった競合

があらわれても、出店者の囲い込みを

行っているので安心して商売ができます。

 

ますますAmazonは、でかく

大きくなっていきますね。

すばらしいです。



ぴとみんは、オリジナルマグカップで、
カフェブレイク中
です。

 

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