アマゾンランキングの謎を解く その2
エコブックス店長です。
先日、ご紹介した「アマゾンランキングの謎を解く」
という本ですが、もう少しコメントしたいと思います。
Amazonランキングの謎を解く―確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書) | |
服部 哲弥 化学同人 2011-05 売り上げランキング : 912 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アマゾンで販売してて思うことですが、なぜ、
全く売れなくなった本が、たまたま売れたとき、
ランキングが、上位1万~20万程度
まで、なぜジャンプするのでしょうか。
アマゾンのランキングは、1時間に1回の更新です。
理論的には、どんなに売れない
本でも、たった1冊売れただけで、
ランキング1位になりうるということ。
ただ、1時間の間の累積注文数を順位付けするので、
たしかに、1時間に1冊しか売れていない本は、
ある程度以上の上位にはなりません。
せいぜい、1万位らしいです。
それでも、100万位→1万位なら、
1位と変わらない感覚です。
また、アマゾンランキングの1時間の間の
累積注文数だけで順位付けをすると、
順位がおかしくなりますよね?
たまたま、その時間に大量に売れる場合があるから。
つまり、なんかしらの累積注文数を
考慮する順位付けが行われているわけです。
しかし、あまりに累積注文数をさかのぼると
おかしな結果になるわけです。つまりよく、
ジョークで使われるように、世界で一番
売れた本というのは、聖書ということになります。
じゃあ、どのようにランキング付されて
いるのかを解明したのがこの本なのです。
おすすめ本ですよ。(‘-^*)/
実際に、売れない本を注文して実験されている。
服部先生に、うちの書店のデータを提供しても
いいですけどね~。
そうそう、アマゾンランキングの平均的に
100位以内を常時維持している本
はどれくらい売れているか知ってますか??
平均1.5分に1冊売れるそうです
また、常時10位以内の本は、な、な、なんと
5秒に1冊売れるそうです。
恐ろしいですね。
以前、アマゾン内部を取材したテレビ局が、
映像流してるの見ましたが、正直、びっくり
しましたよ。恐るべき、プリンターの
注文書の印刷スピード。
何台ものプリンターから、
ドガガガガーって注文書
が印刷されてました。
おすすめ本です。↓
ただ、学術的に書かれているので、難しい部分もあります。
著者は、現在、慶応の教授をされているお方です。
服部 哲弥
現職:慶應義塾大学経済学部 教授
1958年生まれ
1985年東京大学大学院理学系研究科博士課程
(物理学専攻)修了(理学博士)
専門:数理物理学,確率過程論
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インターネット時代におけるロングテールビジネスの先駆けとされるアマゾン。本書では、そこで公開されている書籍ランキングの変動に注目。古くから知られていた「move‐to‐front規則」の考え方を、時々刻々変化する巨大な数値変動にあてはめると何が見えてくるだろうか。確率順位付け模型による分析で、ロングテールからの売上への貢献度合いや、昼夜における人びとのネット活動の様子を大胆に予測し、限られたデータから現実の社会現象を鮮やかに照らし出す。