専門書、ビジネス書など30冊以上送料無料で宅配買取を行っております。古本買取のエコブックス(ecobooks)は、1冊1冊丁寧に査定。

1円本について

2007年09月23日 category : エコブックスお知らせ 

昨日、「1円本でも利益が出るのでしょうか」というコメントを頂きました。

わたしの運営する「渋谷書店」では、お店の経営方針から1円本は

やる予定はありません。第一に著者に対して1円で売るなんて失礼だし


「適正価格」とは言えないからです。しかし、結論から言うと

1円本でも利益はでると思います。


まず始めに、新刊本の本屋さんの場合、仕入れた本は売れ残ったら、

返品できるので、リスクなく商売ができるといえます。(不良在庫なし)

それに対して、古本屋の場合、運営するにあたって、必ずといっても

いいほど、不良在庫(売れない本)はでてくるのです。それはどこにも

返品はできないのです。要らなくなった本などを売りに来られた

お客さんから、買取り(返品なし)をしているのですから。

ですので、古本屋の場合、不良在庫(売れない本)は、経費をかけて

処分する必要がありますし、そのまま在庫として抱えると、

在庫リスクというものが発生します。

つまり、在庫置き場には、家賃や管理費がかかっていますし、売れない

本に家賃や管理費をかけるわけにはいきません。回転率が低いと経費が

UPし、利益率の低下にもつながります。

そこで、誕生したのが1円本です!

1円本。買う側にとっては、魅力的な金額ですし、何しろありがたいと

言えますが、売る側にとっても、ありがたい処分の仕方なのです。

なるほど、アマゾンのマーケットプレイスでの販売では、お客さんから、

送料を頂くことになっています。お客さんの支払いは、

商品1円+送料340円=341円

(なぜか、アマゾンは、送料から手数料を80円取ります)

したがって、古本屋の売上は、80円を引いて、261円。

さらに、送料は当然かかりますので、

261円-メール便160円程度=101円

となるのです。これが1円で販売した利益です。

処分するしかない本だと考えると、結構な利益だと思います。

また、確かに、回転率や在庫リスクまで考え、1円で販売する

古本屋は、経営的には現代の古本屋だといえると思います。

一方、昔ながらの古本屋は、趣味が第一で、お店の端から端まで、

本棚の前に、さらに本を積み上げて、不良在庫(売れない本)が

混じっているのに、処分せず回転率の低下を招き、さらには、

在庫スペースの問題などから、お客さんからの買取を控え、また

さらに利益率の低下を招き、結果的に、店頭在庫の1冊あたりの

値付けが高くなり、なかなか売れない(あまり回転しない)という

負の連鎖を招く結果になるのだと思います。

・・・・・・・・。

古本屋歴まだ半年ちょっとのわたしが生意気言ってすいません。


わたしも、本が好きで「古本屋」を副業で始めたのですが、


やはり、副業といっても真剣に取り組んでいきたいと思っています。

このページのTOPへ