四人組がいた。/高村薫
2014年08月26日 category : 本・書籍<高価買取情報>
四人組がいた。
高村 薫
買取価格 486円
「高村薫、ユーモア小説に挑む」
この村では、何だって起きる――。
元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。
古ダヌキのような四人の老人が関わると、村の小さな騒動も、AKB48から少子高齢化まで縦横無尽。
儲け話と、食い物に目のない老人たちは、集会所に集まっては、日がな一日茶飲み話を。
だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来る。
テレビクルーに、タヌキのアイドルユニット、元アイドルの出家、はたまたキャベツは大行進。最後に、閻魔様まで!!
「ニッポンの偉大な田舎」を舞台にした、ブラックユーモアに満ちた奇想天外の十二編。
現代を、冷静かつ緻密に描写しつづけてきた著者が、今の日本を、地方からユーモアとシニカルを交えて軽妙に描き出す。
本屋修行時代に北村薫と高村薫の区別がつきにくくて、「男性が北、女性が高」なんて失礼な覚え方をしていたのを思い出しました。
どちらも人気作家で出版物も、映像化も多く「ほら、あの映画になったやつ…」とか言われると余計に混乱しておりました。
高村薫氏の作品は女性が書いてるとは思いにくい内容と文章なので、知らない時期は男前なイメージで読んでましたね。
今回は初のユーモア小説?高齢者の登場人物が多いようですが、また、どこかひねってある事を期待しつつ…
タイトル過去形だし…いざ新刊屋へGO!
著者について
1953年、大阪に生まれる。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。’93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、『マークスの山』で直木賞を受賞。’98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。他に『神の火』『地を這う虫』『照柿』などがある。
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