古本のリサイクルのすばらしさ
ぴとみんです。
普段、何気に使っているリサイクルという言葉ですが、
リサイクルの最大の問題は、リサイクルすることに
よって、かえって資源エネルギーや社会的エネルギー、
コストをよぶんに使ってしまうということがあげられます。
ペットボトルが、石油からつくられるときのコストは 約7.4円なのに、リサイクルするには輸送費 それを洗浄、樹脂化、再成形するには1円程度 しかかかりませんが、しめて27.4円にもなる。 新品ボトルの3倍以上だそうです。 リサイクルは、そういった矛盾を秘めている、 意味のないリサイクルが多すぎると芝浦工業 大学の武田教授がおっしゃってました。 詳しくは下記書籍で。
などの集荷にまず26円かかるそうです。
環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない (プレイブックス)
武田 邦彦
青春出版社 2000-01
売り上げランキング : 264226
Amazonで詳しく見る by G-Tools
それでは、古本のリサイクルはどうでしょうか。
確かに、中古本もお客様から集めるのに、
輸送費はどうしても必要です。
しかし、いったん集まれば、ペットボトルのように
洗浄、樹脂化、再成形などは不要で、すぐに
セカンドユーザーへお届けできます。新刊本を
紙から調達し、印刷、店頭に並ぶまでのコストと
比べたら微々たるものです。
そして、何よりもセカンドユーザーどころか、
中古本は2人、3人と本の状態が良い限り、
リサイクルし続けるのです。
そこが、「リサイクル本」のすばらしいところです。
先日、買取依頼で送られてきた本の中に、
ハリーポッターの映画に出てくるような、
古びて黒ずんだ魔法の書のような、
専門書が送られてきました。
戦前の本でした。
どれだけの方がこの本を読んだのか
わかりません。しかし、少なくとも
世代を渡って、受け継がれる本、
なのかもしれません。
そこにも古本のすばらしさはあります。